▼東京オリンピックは単なるスポーツイベントではない。
日本は、東京オリンピックを起爆剤にして、「インバウンド観光客の増加による観光立国の実現」を目指していた。
新型コロナの感染拡大は、外国からの入国を制限してから収まっているが、今後、今までと同じようにインバウンド観光客を増やす政策を進めることは難しい。
オーバーツーリズムの影響で京都を始めとする日本各地の観光地には外国人があふれ、風情がなくなり、ゴミが増加しただけではないか。
京都の土産物屋さんには申し訳ないが、日本人観光客にとっても、外国人がいないのでゆっくり京都の風情を楽しむことができる現状の方がアリガタイ。
インバウンドを進めた結果どうなったか?平穏な生活や文化・習慣を外国人に踏みつぶされるような風景にまた戻りたいのだろうか?確かに、インバウンドで経済が潤っているのも事実だ。
だが、経済を優先させる価値観はいつかは破綻するだろう。
株価がいつまでも上昇し続けることがなく、バブルがはじけたように、外国人観光客の増加もいつかは頭打ちになる。どこまでも増え続けると考え、ホテル建設ラッシュも続いていたが、新型コロナウイルスが、新しい価値観に気づかせてくれたと考えるべきだろう。
インバウンドに頼るグローバリズムの考え方は完全に失敗だったのだ。