▼東京オリンピックも勝利至上主義と商業主義が結びついたエリート優遇のスポーツから脱却することが求められている。
一部のスポーツ選手だけが優遇され、一攫千金を果たし、メディアや企業がヒーローに群がって商売をし、選手の人生を無茶苦茶にしてしまう。
第4回ロンドンオリンピックの陸上競技でアメリカとイギリスとの対立が絶え間なく起こり、両国民の感情のもつれは収拾できないほどに悪化していたが、教会のミサで、「このオリンピックで重要なことは、勝利することより、むしろ参加することであろう」というメッセージが語られ、このメッセージを、当時のIOC会長クーベルタンが「勝つことではなく、参加することに意義があるとは、至言である。
人生において重要なことは、成功することではなく、努力することである。」と発言したことはあまりにも有名だ。
▼商業主義にまみれた旧来型のオリンピックを止め、クーベルタンの精神に立ち戻るためにも東京オリンピックは中止し、「商業主義脱却宣言」をする。それこそが、日本型のオリンピックのあり方ではないだろうか。