▼11月12日午後現在、アメリカ大統領の勝者については公式の発表はない。バイデン氏が勝ったとマスコミが報じているが、現状においては勝者だろうということに過ぎない。しかしながら、バイデン勝利の既成事実を積み重ねている。
▼トランプ氏は不正選挙がなされたと主張している。証拠がないとマスコミは騒いでいるが、本当に不正がなかったのかどうかを確認することもなく「証拠がない」の1言で片付けられるものだろうか。選挙に不正があれば選挙結果は覆る可能性もあるし、不正が事実ならば民主主義にとって大変なことだ。
▼事実関係を確認することが大切なのに、トランプ氏は往生際が悪いとか新政権への移行が遅れるとか問題の本質をすり替えている。トランプ氏の家族や共和党の議員からも敗北宣言すべきだとか、これ以上問題を大きくしないように窘められたとの報道もあったが事実誤認、ミスリードだ。
▼先日放送された「半沢直樹」の世界が現実に展開されている。TVでは正義が貫かれたのでトランプ氏が勝つことになるが、リアルの世界はそんなに単純なものではない。バイデン氏、民主党の本質は社会民主主義の実現だろう。大手マスコミ、SNSも含めた戦いにトランプ氏は挑んでいるという構図だ。今後の情勢から目が離せない。