起立性調節障がい(OD)は起立時に血圧や頻脈に異常が生じるもので、主として午前中に立ち眩み、頭痛、吐き気、めまいなどの症状が生じるものです。
午前中は体調が悪いが、夕方から夜になると体調が戻るため「さぼり」「怠けている」と誤解されることも多いのが特徴です。
生命を維持するための活動(心臓の動きや血圧、体温のコントロールなど)をしているのが自律神経で、自分の意思で何とかなるものではありません。
自律神経には、血圧を上昇させたり体を活発に活動させる方向に働く交感神経と呼吸を沈めたり血圧を低下させるなどの体を休ませる方向に働く副交感神経があります。
人前で話をすると緊張して汗を掻いたり呼吸が激しくなったりしますが、これは交感神経が活発に働いている状態で、夜眠る前やリラックスしていると心拍数はゆっくりとなり落ち着いているのが副交感神経が働いている状態です。
起立性調節障がいはこの自律神経の調整が上手くいかないため、起立時に身体や脳への血流バランスが崩れる病気となります。
正化学園高等部には起立性調節障がい生徒も通学しています。起立性調節障がいに対応するため午後から登校コース(午後1時~5時の登校)もあります。