危機の時にこそ本当の能力がわかる1

全国各地で猛威を振るう武漢熱。各地の自治体の首長が感染者数の発表や各種のメッセージを発信しているが、概して若い首長の方が危機意識が高く、期待の高い首長と実行力がなく期待できない首長が明確になった。

北海道の鈴木直道知事(39)は2月末、法的根拠のない「緊急事態宣言」を出し、道民に3週間にわたって週末の外出自粛を求めた。鈴木知事の経歴をウイキペディアによると高校卒業後、東京都職員採用試験に合格し東京都庁に入庁、2008年1月に、猪瀬直樹東京都副知事の発案により北海道夕張市の市民課市民保険グループに派遣。夕張市は当時、財政再建団体(のちの制度では財政再生団体)に転落しており、富裕な東京都として他地域を支援するとともに、財政破綻の影響を都職員に実感してもらうため送り込まれた二人のうち一人だった。その後、東京都職員を退職し、2011年4月の夕張市長選挙に無所属で出馬し初当選、2015年4月、夕張市長に再選、2019年4月の北海道知事選挙で初当選。全国の知事で最年少だが、夕張市での経験が活きているし、この鈴木知事には大いに期待している。