山川異域、風月同天

日本青少年育成協会が武漢熱(WHOはCOVID19と命名しましたが、発生地を明確にするためにこのブログでは武漢熱と称します)の流行している中国湖北省にマスク1万枚余りや体温計を送りました。その際、「山川異域 風月同天」と書き込んだとのことです。

元来の漢詩は「山川異域、風月同天 寄諸仏子 共結来縁」で、

その意味は「山や川、国土は異なろうとも同じ風が吹き、同じ月を見る。同じ天の下でつながっている。この袈裟を、仏教を学ぶみなさまにお贈りします。ともに永遠の縁を結ぼうではありませんか」です。

天武天皇の孫、長屋王が唐に送った千着の袈裟(けさ)に刺しゅうされていた漢詩で、これに心を動かされた鑑真和上が、苦難と死を覚悟で日本行きを決意し、後に奈良市の唐招提寺を開いたと言われています。