危機の時にこそ本当の能力がわかる6

4月2日、東海地区のローカル番組に出演した大村知事は、「インフルエンザもそうだが、『うつっていく、うつって治る』のが感染症なので、しっかりと検査で早く見つけて症状が軽いうちに治して退院してほしい」と私見を述べた。

この発言に対して、「早期検査しても現状根本的な治療がない。そんな状況で入院しても、退院できる保証はなく、医療崩壊を招くだけ」「知事がこんな事を言うなんて考えられない。一定数は死んでも良いということか」「愛知県民の人命を軽視している」と批判が噴出している。
大村知事の発言をどのように解釈するかは意見が分かれるところだ。誰かに病原菌をうつせと発言したわけではなく、冷静に考えればそこまで批判すべき内容だとは思わないが、感染していたり入院している方のことを考えればもう少し配慮した表現にすべきだった。
大村知事に関して絶対的におかしいと思うのは、大村知事のツイッターに「休校を延長してほしい」という声やTV番組での発言に関して批判するユーザーの意見をブロックしていることだ。2019年の「あいちトリエンナーレ」でも、批判的な声に耳を貸さなかったことは記憶に新しいが、首長としては批判的な意見も含めて受け入れる度量がなければ、裸の王様になりかねない。次回の愛知県知事選挙で愛知県民がどのような判断を下すかが注目される。